前立腺がんは男性だけに発症するがんで、さらに高齢の方に多く発症しています。
従って男性の高齢者に高いリスクがあります。
日常の食生活においては乳製品をよく食べる方は、あまり食べないという方に比べると1.5倍のリスクが高まるといわれています。
乳製品は健康な身体作りに必要なものですから、この結果だけで判断することはできませんが、乳製品が前立腺がんに発症する原因になるかと言えば、乳脂肪とカルシウムが前立腺に悪い影響を及ぼすと考えられています。
職業においてもその種類によってリスクが異なります。これは職業によって変わるものではなく、勤務形態によってリスクが異なります。
これは日勤を行っている方と夜勤だけ行っている方と、昼夜交代で勤務している方を調査したところ、日勤だけを行っている方の前立腺がんに罹るリスクを1とすれば、夜勤だけを行っている方が1.5倍ほどのリスクが伴い、昼夜交代勤務を行っている方はそのリスクは3倍以上と、高い結果が出ました。
職業で昼夜交代勤務を行っている方はたくさんおられますが、この昼夜勤務の方が前立腺がんのリスクが高い理由は、人が持っている体内時計に関係しています。
人の身体が刻む体内時計は24時間を周期に生活のリズムを刻んでいますが、これが数日の間隔で不規則に変わることで、発症のリスクが高まります。