前立腺がんの死亡率

前立腺がんは他の癌に比べ高齢者に多く,全世界での前立腺がん年齢調整罹患率(年齢調整罹患率:/10 万人/年)は 19.8 であり,肺癌(37.5),胃癌(24.5)に次いで 3 番目でです。

地域差が大きく,一般的に先進国の罹患率は発展途上国比べ高齢者に多いがんです。

わが国の男性の年齢調整罹患率(基準人口は昭和 60 年のモデル人口)は,前立腺癌では 19.9 と,胃癌,肺癌,結腸癌,肝臓癌,直腸癌に次いで6 番目に高く,男性癌全部位の 5.3%を占めます。

将来の前立腺がん罹患数の増加に関しては,2020 年には 78,468 人と肺癌に次いで男性癌の 2 番目になると予測されています。

全世界での年齢調整死亡率は 8.2 であり,肺癌(33.7),胃癌(19.1),肝癌(14.2),大腸・直腸癌(10.7)に次いで 5 番目です。

わが国における 2001 年の男性の年齢調整癌死亡率は,前立腺癌は 8.4 であり,肺癌,胃癌,肝臓癌,結腸癌,膵癌,食道癌,直腸癌についで 8 番目に高く,男性における癌死亡原因の 4.2%を占めています。

今後の死亡率の傾向は,2000 年の前立腺癌死亡率の実測値に対して 2020 年の推定値は 2.8倍になると予測されています。




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