■尿意の我慢
前立腺肥大症の方は、おしっこを我慢しないようにしましょう。膀胱の神経が麻痺したような状態となり、尿が一滴も出ない状態をおこしてしまいます。
尿閉を起こすと、尿路感染症や腎機能障害を生じる恐れがあるのです。
前立腺肥大症の方は、トイレの我慢をせず、また、水分を摂りすぎないようにしましょう。
アルコールの飲みすぎによっても前立腺部の尿道が腫れ、尿がでなくなる尿閉を起こすのでご注意ください。
■体を冷やす、長時間座る
寒い屋外で業務に従事するなどして体を冷やすと、血液の循環を悪くして、前立腺の炎症を生じます。できるだけ暖かい服装をし、お風呂にゆくりと使って特に下半身を温めましょう。
長時間座ったままの業務に従事する方も注意が必要です。
長時間座ると前立腺がうっ血して尿道が圧迫され尿線が細くなり尿閉を起こすことがあります。
こまめに、椅子から立ち上がって伸びやストレッチ運動をしましょう。
椅子も尿道を圧迫する小さすぎる椅子や硬すぎる椅子は避けましょう。
■食生活と性生活
前立腺肥大症に良くないのは、肉食中心の食生活です。動物性脂肪を多く摂りすぎると、男性ホルモンの濃度が増して、前立腺肥大症を進行させる恐れがあります。
また、激辛食品は前立腺を充血させる働きがありますので、摂りすぎに注意しましょう。
緑黄色野菜や魚介類が中心の日本型食生活で、満遍なく栄養を摂るようにしましょう。食物繊維、ビタミンC、β‐カロテンは、積極的に摂取してほしい栄養素です。
■睡眠・運動
睡眠を十分とり、疲労やストレスを避けましょう。運動は、下肢を中心とした柔軟体操を大気的に行いましょう。長時間運動の必要はなく、1回20分から30分程度で十分です。