前立腺肥大症の治療:高温度治療

患者の負担の少ない、日帰りでできる手術です。手術時間は約1時間、効果は半年から1年くらい続きます。

尿道の表面に麻酔をしてから、カテーテルを挿入し、マイクロ波をあてて、前立腺を45度~55度に加熱します。焼けた前立腺は組織破壊をおこし、縮小します。発想は電子レンジで食べ物を温めるのと同じです。

このとき尿道がやけどをするのではないかと心配になりますが、挿入したカテーテルに絶えず水を還流させて冷やしますので、やけどの心配はありません。

■メリット
①日帰りでできる
②逆行性射精が10パーセント弱の確立でしかおきない

■デメリット
①治療後症状の改善に1~2週間かかる、治療直後はかえって尿はでにくくなる
②効果が1年くらいしかもたない

治療中は前立腺を温めるため、オシッコガしたくなります。しかし、尿道にはカテーテルが入っていますので、おしっこはできません。また、麻酔をしますが痛みを訴える人もいます。

治療後は、前立腺が焼けているため刺激があり一晩中尿意を感じる人もいます。

治療後2日間は尿道にカテーテルを挿入したままなので、不快感があります。その間ペニスの先から4、5cmカテーテルがでたままです。カテーテルには蓋がついていますので尿が漏れることはありません。

カテーテルは2日後に病院で取り除きます。


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